視力は少しずつ落ちていても、人生まで諦める必要はない。
これが、29歳の誕生日を迎えた今の僕が一番伝えたいことです。
この8年間で、できなくなったことは確実に増えました。
それでも、新しい趣味に出会い、新しい挑戦を始め、「やってみたから分かったこと」もたくさんあります。
だから30代は、病気に振り回される10年ではなく、やりたいことに挑戦する10年にしたい。
今日は誕生日という節目なので、この8年間を振り返りながら、これからの10年間について考えてみようと思います。

あっという間だった社会人8年間
僕が社会人になったのは、21歳のときでした。
大阪へ一人で出てきて、仕事を始め、一人暮らしの生活がスタートしました。
仕事や家事に追われながら、プライベートでもいろいろな経験をしてきました。
気が付けば、あっという間に8年。
そして今日、29歳の誕生日を迎えました。
振り返ると、嬉しかったことも、悔しかったことも、楽しかったことも、つらかったこともあります。
30代は、どんな人生を送りたいんだろう。
20代最後の1年を迎えた今、これからの10年間について、少し真剣に考えてみることにしました。

この8年間で一番変わったのは「見え方」
21歳で大阪へ来た頃は、まだ左目にも少し視力が残っていました。
視覚障害はありましたが、今よりできることは多かったと思います。
しかし、僕の病気である網膜色素変性症は進行性です。
この8年間で左目の視力はほとんど失われ、右目も視力や視野が以前より弱くなったように感じています。
以前より難しくなったと感じること
- 一人で買い物をすること
- 初めての場所を歩くこと
- 商品や案内表示を確認すること
- 身の回りの細かい作業をすること
以前は当たり前にできていたことが、少しずつ難しくなってきました。
「やっぱり見えなくなってきているな」
そう実感する場面が増え、そのたびに落ち込むこともあります。

ポジティブと言われるけれど
周りの人から、よくこう言われます。
「カメちゃんって、ポジティブだよね」
もちろん、前向きに考えることは意識しています。
でも、本音を言えば、そんなに強い人間ではありません。
できていたことが、できなくなる。
それは、誰にとっても悲しく、悔しいことだと思います。
網膜色素変性症と診断されたときから、視力が落ちていく可能性については理解していました。
いつか治療法が見つかるかもしれません。
しかし、それまでは病気と付き合いながら生活していかなければなりません。
頭では理解していても、実際に見えにくくなっていくことを経験すると、やっぱりつらいものです。

できないことより、補う方法を探す
最近は、できないことだけを考えるのではなく、どうすれば補えるかを考えるようになりました。
スマートフォンの音声読み上げや、AIによる画像説明など、新しい技術に助けられる場面も増えています。
一人では難しいことでも、道具やサービス、人の力を借りることで、できるようになることがあります。
大切なのは、全部を一人でできるようになることではありません。
自分に合った方法を探しながら、生活を組み立て直していくことだと思っています。
もちろん、できなくなった瞬間に、簡単に気持ちを切り替えられるわけではありません。
それでも、そのあとに少しずつ立ち上がる方法は探していけると思っています。
視力は変えられなくても、人生の過ごし方は変えられる
正直、この先10年で視力はさらに低下するかもしれません。
その可能性から目を背けることはできません。
視力は変えられなくても、人生の過ごし方は変えられる。
どのような人生を選ぶのかは、今からでも考えられます。
だから僕は30代を、「できないことを数える10年」ではなく、「やりたいことを増やす10年」にしたいと思っています。
ダーツが教えてくれたこと
今では趣味になっているダーツも、最初から興味があったわけではありません。
きっかけは、仕事終わりによく通っていた飲み屋でした。
「カメちゃんもダーツやる?」
そう誘われたのが始まりです。
最初は、「見えないし、自分にできるのかな」という気持ちもありました。
それでも、とりあえず一度やってみました。
すると、想像していた以上に楽しかったんです。
それから3年が経った今でも、大切な趣味として続けています。

やってみないと、自分にできるかどうかは分からない。
ダーツを始めた経験から、このことを学びました。
「どうせ無理」で終わらせたくない
視覚障害があると、挑戦する前からこんな言葉が頭に浮かぶことがあります。
- どうせ見えないから
- どうせできないから
- 迷惑をかけるかもしれないから
- 失敗するのが怖いから
でも、その一言だけで挑戦をやめてしまうのは、本当にもったいないと思うようになりました。
下手でもいい。
失敗してもいい。
まずは一度やってみる。
その経験が、新しい趣味や仕事、人との出会いにつながるかもしれません。
僕にとってのダーツが、まさにそうでした。

30代で挑戦したいこと
30代で、僕が挑戦したいことがあります。
- 海外旅行にもっと行く
- スカイダイビングに挑戦する
- 自分の事業を持つ
- 英語をもっと話せるようになる
どれも簡単なことではありません。
でも、「やってみたい」と思う気持ちを大切にしながら、一つずつ挑戦していきたいと思っています。
これらに共通しているのは、「見えにくくなる前に何かをする」という考え方ではありません。
見えにくくなっても、挑戦する人生を選びたい。
そのために、今から少しずつ準備を始めます。
後悔するなら、挑戦して後悔したい
もし将来、さらに見えなくなったとき。
きっと後悔することは、いくつもあると思います。
でも、
「あのとき、挑戦しておけばよかった」
という後悔だけは、できるだけ減らしたい。
挑戦すれば、失敗することもあるでしょう。
それでも、何もしなかった後悔より、挑戦した経験の方が僕には価値があります。
29歳の僕が、これから選びたい人生
29歳になりました。
視力は以前より落ちました。
できなくなったことも増えました。
それでも、新しくできるようになったことや、やってみたいことも増えています。
30代は、病気に振り回される10年ではなく、病気とうまく付き合いながら、自分の可能性を広げる10年にしたい。
10年後、39歳になった自分が、
「あのとき挑戦してよかった」
そう思えるように、一日一日を積み重ねていきたいと思います。
この記事を読んでいるあなたにも、「どうせ無理だから」と諦めかけていることがあるかもしれません。
そんなときは、無理のない範囲で、一度だけ挑戦してみてください。
その一歩が、10年後の人生を変えるきっかけになるかもしれません。
カメちゃんについて
網膜色素変性症による視覚障害があり、白杖を使いながら鍼灸・マッサージの仕事をしています。
このブログでは、視覚障害との暮らし、仕事、AI活用、国際結婚、趣味や日常で感じたことを発信しています。
動画でも発信しています
YouTubeでは、視覚障害者の日常やAI活用、暮らしの工夫などを動画で発信しています。
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