
前回の記事では、視覚障害のある僕が一人でBARに行っている様子について書きました。
一人でBARに行って、バーテンダーさんにお酒を選んでもらったり、そこで知り合った人と話したり。
僕にとってBARは、お酒を飲むだけではなく、人と出会える大切な場所でもあります。
前回の記事はこちらです。
視覚障害者でも一人でBARに行く!白杖の僕が酒場を楽しむ方法と困ること
そんな前回の記事とは、ちょっと対照的な話です。
今回は、酒好きのカメちゃんが3週間お酒をやめてみて、実際にどうだったのか?
そのときに感じた体や生活の変化について書いてみようと思います。
お酒が好きな方や、普段からお酒を飲む習慣がある方に、一つの体験談として読んでもらえたらうれしいです。
そもそも、なぜ3週間もお酒をやめたの?
きっかけは、人生初の手術でした。
今年の9月初めに、鼠径ヘルニア(脱腸)の手術を受けました。
手術については、入院から全身麻酔、退院後、仕事復帰まで別の記事にまとめています。
【完全版】鼠径ヘルニア手術は痛い?入院・全身麻酔・退院後・仕事復帰まで実体験で解説
手術を受けることを決め、検査などで病院へ行くようになったタイミングで、
「初めての手術だし、念のためお酒はやめておこうかな」
と思ったんです。
ちなみに、病院の先生から「お酒をやめてください」と言われたわけではありません。
あくまで僕自身の判断です。
そして、8月19日から9月9日までの約3週間、まったくお酒を飲みませんでした。
途中でダーツBARには行きました。
でも、そのときに飲んでいたのはウーロン茶かジンジャーエール。
BARにいるのに、お酒は飲まない。
普段の僕からすると、なかなか珍しい光景です(笑)

大阪に来てから、お酒を飲むのが習慣になった
そもそも僕は、21歳で大阪に来てから習慣的にお酒を飲むようになりました。
もちろん毎日ではありません。
だいたい週3〜4回くらい。
少しだけ飲む日もあれば、休みの前日にいつもより多く飲むこともありました。
20歳から21歳くらいのころは、まだ学生でした。
実家で生活していた時期もあれば、盲学校の寄宿舎に入っていた時期もあります。
そのころにお酒を飲めるのは、基本的に金曜日や土曜日。
そもそも当時は、お酒の味よりジュースの方が好きなお年頃でした(笑)。
わざわざ自分からお酒を飲むことは少なく、友達との飲み会くらいでした。
それが大阪へ来て、一人暮らしを始めてから変わりました。
BARや居酒屋へ行く機会が増えて、少しずつお酒が生活の中に入ってきました。
新型コロナウイルスの感染拡大で外へ飲みに行きにくくなった時期も、
「じゃあ、スーパーで買って家で飲もう」
という感じ。
気がつけば、家で飲むことも習慣になっていました。
自宅でお酒を飲むことが習慣になっていたカメちゃん
依存していたとまでは自分では思っていません。
でも、習慣的に飲んでいたからこそ、お酒にハマっていく感覚は少し分かる気がします。
そんな僕が、約3週間まったく飲まなくなりました。
1週間くらいして、朝の過ごし方が変わった
お酒をやめて最初に感じた大きな変化が、睡眠と朝の過ごし方でした。
それまでは、1日の睡眠時間がだいたい6時間くらい。
夜遅くまで飲んでいることもあり、仕事中に眠いと感じることがよくありました。
ところがお酒を飲まなくなってからは、眠くなったらそのまま寝るようになりました。
夜11時くらいに寝て、朝6時半くらいに目が覚める。
そんな生活が続くようになりました。
僕自身の感覚としては、以前よりしっかり眠れている感じがしました。
そして、朝起きる時間が早くなると、当然ですが時間に余裕ができます。
ある日は、いつもより一本早い電車に乗って職場へ向かいました。
普段の僕は結構ギリギリに出勤していたので、早く職場に着いたら周りから、
「どうしたの?」
と聞かれました(笑)。
いや、早く来ただけなんですけどね。
普段どれだけギリギリやねん(笑)。
でも、それくらい朝の生活が変わりました。
「顔がすっきりした」と言われた
もう一つ、自分ではあまり気づかなかった変化があります。
それが顔まわりです。
僕自身は、
「むくみが取れた!」
というほどの実感はありませんでした。
ところが、周りの人から、
「なんか顔がすっきりした?」
と言われるようになりました。
そこで初めて、
「あれ?もしかしてむくみが減ったのかな?」
と思いました。
もちろん、これがお酒をやめたことだけによる変化なのかは分かりません。
ただ、3週間飲まなかった期間に、周囲からそう言われるようになったのは印象に残っています。
一番大きかったのは「時間」かもしれない
体の変化以上に、
「これ、結構大きいな」
と思ったことがあります。
それが時間です。
それまでは、お酒を飲みながら夜を過ごすことが結構ありました。
飲んで、ダラダラして、眠くなって、そのまま寝る。
でも、お酒を飲まなくなると、その時間が丸ごと空きました。
夜は眠くなったら早めに寝る。
朝は早く起きる。
すると、朝起きてから仕事へ行くまでの時間も、自分のために使えるようになりました。
読みかけだった本を読んだり、ブログを書いたり。
今までお酒に使っていた時間を、別のことに使えるようになったんです。
これは結構大きな発見でした。
そして、お財布にも変化が……
もう一つ。
無視できないのがお金です(笑)。
僕の場合、飲みに行くと1日5,000円くらい使うことがありました。
もちろん毎日5,000円使っていたわけではありません。
それでも、普段は週に何度か飲みに行っていたわけです。
それが3週間ストップ。
さらに、スーパーやコンビニでもお酒を買わない。
当然、その分のお金は使わなくなりました。
3週間お酒をやめて感じたのは、
体だけじゃなく、時間とお金の使い方まで変わるんだな
ということでした。
3週間ぶりのお酒。酎ハイ3杯で……
そして退院後。
友達が退院祝いをしてくれたので、約3週間ぶりにお酒を飲みました。
久しぶりのお酒です。
「めちゃくちゃうまい!」
となるのかなと思ったのですが、僕の場合は、
「久しぶりにお酒飲んでるなぁ」
くらいの感覚でした。
そして、ちょっと驚いたことがあります。
酎ハイを3杯くらい飲んだところで、
「あ、酔ってきたなぁ」
と感じたんです。
以前なら、もう少し飲んでいたと思います。
たった3週間でしたが、僕自身は以前よりお酒が回るのが早くなったように感じました。
結局、また飲みに行くようになりました(笑)
ここまで読むと、
「カメちゃん、このままお酒をやめたの?」
と思うかもしれません。
残念ながら、そんなきれいな話ではありません(笑)。
退院してから仕事へ復帰するまでの期間、結局また以前のように飲みに行くようになりました。
でも、そこで一つ気づいたことがあります。
僕は「お酒を飲みたい」というより、「人に会いたい」のかもしれない。
ということです。
実際、禁酒していた3週間もダーツBARには行っていました。
そこでウーロン茶やジンジャーエールを飲みながら、人と話したりダーツをしたり。
それでも普通に楽しかったんです。
「あれ?別にお酒なくてもいいやん」
と思いました。
前回の記事でBARが好きだという話を書きましたが、3週間お酒をやめたことで、
僕が好きなのは「お酒」そのものより「酒場」なのかもしれない。
そんなことに気づきました。
3週間お酒をやめて、これからどうする?
今回3週間お酒を飲まない生活を経験してみて、僕自身は飲まないことで感じるメリットが思っていた以上に大きかったです。
よく眠れたと感じたこと。
朝に余裕ができたこと。
本を読んだり、ブログを書いたりする時間が増えたこと。
お酒に使っていたお金が残ったこと。
そして、
「お酒を飲まなくても、酒場は楽しめる」
と分かったこと。
だからといって、これから完全にお酒をやめるつもりはありません。
BARへ行くのをやめるつもりもありません。
ただ、飲みに行く頻度は少し減らしていきたいと思っています。
少なくとも今は、スーパーやコンビニで、
「家で飲むためのお酒を買いたい」
とはあまり思わなくなりました。
今回気づいたのは、お酒そのものが悪かったというより、なんとなく飲みながら時間を使っていたことでした。
そこは、これから変えていきたいです。
お酒を飲みたい日は飲む。
BARへ行きたい日は行く。
でも、お酒がなくても人には会えるし、BARも楽しめる。
そして空いた時間は、本を読んだり、ブログを書いたり、自分がやりたいことに使う。
3週間の禁酒は、僕にとって「お酒をやめるための3週間」ではありませんでした。
自分がお酒とどう付き合っているのかを、一度見直すための3週間になったのだと思います。
これからもお酒を飲むことはあると思います。
ただ、お酒に時間を使われるのではなく、自分で飲む量や時間をコントロールできる付き合い方に少しずつ変えていきたいです。


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