「視覚障害者は、どうやってお金を見分けているの?」
こんな疑問を持つ方もいると思います。
お札や小銭が見えにくかったり、見えなかったりすると、どうやって必要な金額を取り出して支払うのか、不思議ですよね。
実は、お金そのものに見分けるための特徴があったり、財布への入れ方を工夫したりしています。
そして僕の場合は、キャッシュレス決済も大きな助けになっています。
今回は、一般的なお金の見分け方と、僕が実際にやっている財布の整理や、支払いの工夫についてお話しします!
視覚障害者は、どうやってお金を見分ける?
視覚障害があるからといって、全員が同じ方法でお金を見分けているわけではありません。
見え方や、自分にとって使いやすい方法によって違います。
まずは、お金を見分ける手がかりになる特徴を紹介します。
硬貨は、穴や側面のギザが手がかり
小銭には、大きさや重さ、穴の有無などの違いがあります。
例えば、普段よく使う50円玉と5円玉は、どちらも真ん中に穴があります。
ただ、50円玉には側面にギザがあり、5円玉にはありません。
100円玉は、穴がなく、側面にギザがあります。
こうした特徴を組み合わせることで、見分ける手がかりになります。
また、1円玉は重さが1グラム。硬貨の大きさや軽さも、判断する手がかりです。
普段、金額の数字を見て使っていると、側面の違いまで意識することは少ないかもしれませんね。
紙幣は、触った感触や大きさで見分ける
お札にも、見分けるための工夫があります。
2024年に発行が始まった新紙幣には、指で触って分かるよう、盛り上がった印刷による識別マークが入っています。
マークは11本の斜線で、金額によって配置が違います。
また、千円札・五千円札・一万円札は、縦の長さは同じですが、横の長さが違います。
| 紙幣 | 縦 | 横 |
|---|---|---|
| 千円札 | 76mm | 150mm |
| 五千円札 | 76mm | 156mm |
| 一万円札 | 76mm | 160mm |
この大きさの違いも、見分ける手がかりになります。
ほかにも、金額ごとにお札の折り方を変えたり、財布の収納場所を分けたりする方法があります。
ただし、特徴があるからといって、誰でも簡単に見分けられるわけではありません。
自分に合った方法を組み合わせることが大切だと思います。
僕は、財布の中で迷わないようにしている
僕が意識しているのは、お金を見分ける前に、財布の中を分かりやすくしておくことです。
レジの前で毎回一枚ずつ確認するより、あらかじめ入れ方を決めておいたほうが、僕には使いやすいんですよね。
お札の向きと順番を揃える
僕は、財布に入れるお札の向きを揃えています。
人物の顔が見える面を揃え、千円札を一番上にして、金額ごとにまとめています。
いろいろな向きのお札を、バラバラに入れることはしません。
入れ方を決めておくと、どこに何があるのか把握しやすくなります。
ただ、最近はもっとシンプルです。
枚数は、だいたい10〜15枚程度です。
千円札だけなら、必要な枚数を数えればいいので、違う金額のお札が混ざっているときより扱いやすくなります。
五千円札や一万円札が入ったときは、優先的に使っています。
お釣りが増えるので、お店やコンビニの店員さんには、ちょっと申し訳ないと思いながらですが(笑)。
千円札ばかりだと財布の中の枚数は増えますが、僕にはこの方法が合っています。
お釣りの金額は、必ず店員さんに聞く
お釣りを受け取るときは、必ず店員さんに金額を聞いて確認しています。
見えにくい分、声で教えてもらうことが、僕にとって大切な確認方法です。
自分だけで見分けようとするのではなく、必要なところは人に聞く。
これも、安心して支払うための工夫の一つです。
お釣りの小銭は、ポケットから貯金箱へ
僕は、お釣りでもらった小銭を財布に入れません。
いったんポケットに入れて、家に帰ったら、お気に入りの貯金箱に入れています。
こうすれば、財布の中に小銭がたまりません。
必要な硬貨を探す手間が減り、財布も膨らまずに済みます。
ただ、ポケットの小銭は取り出し忘れに注意ですね。
帰宅したら貯金箱へ。この流れを決めています。
カード類も、入れすぎない
財布の中身を把握しやすくするために、カード類も絞っています。
今、入っているのは次のものです。
- クレジットカード1枚
- キャッシュカード2枚
- マイナンバーカード
- 障害者手帳
- ダーツのカード
ダーツのカードは、僕には必要です(笑)。
大事なのは、自分の財布に何が入っているか分かる状態にしておくこと。
お札も小銭もカードも、増やしすぎないようにしています。
キャッシュレスを使い始めた理由は「お得だから」
僕も社会人になってからクレジットカードを作りましたが、最初の頃は現金での支払いが中心でした。
キャッシュレス決済をよく使うようになったのは、新型コロナウイルスの感染が広がった頃です。
ただ、僕の場合は感染対策というより、
「お得だから!」
という理由でした(笑)。
ところが、使ってみると、思っていた以上に便利だったんです。
レジの前でお札を取り出したり、小銭を数えたりする必要がなくなり、支払いが楽になりました。
お得さをきっかけに使い始めましたが、今では、その便利さもあって支払いの多くをキャッシュレスで済ませています。
iPhoneで支払えると、現金を数えなくていい
僕はiPhoneを使っているので、Apple Payにクレジットカードや交通系ICを登録しています。
対応しているお店では、iPhoneで支払っています。
最近は、財布を持ち歩かないことも増えました。
僕にとっての大きなメリットは、レジの前でお札や小銭を数える手間が減ることです。
財布から必要なお金を探して、支払って、お釣りを確認して受け取る。
キャッシュレスなら、この現金のやり取りを減らせます。
見えにくい僕にとっては、かなり心強い存在です。
僕が困るのは、セルフレジのとき
そんなキャッシュレス決済ですが、僕が支払いで困るのはセルフレジのときです。
現金を数えなくてよくなっても、セルフレジを使う難しさは残ります。
キャッシュレスにすれば、すべての支払いが簡単になるわけではないんですよね。
一方、スマホの電池切れについては、僕は必ずモバイルバッテリーを持ち歩いているので、今のところ困っていません。
スマホで支払うことが多いからこそ、充電できるように準備しています。
便利だけど、使いすぎには注意(笑)
ここまで便利さを話してきましたが、弱点もあります。
使いすぎることです(笑)。
現金なら、支払うたびに財布の中のお金が減っていきます。
でも、キャッシュレスは支払いが簡単な分、使った金額への意識が薄くなることがあります。
支払いが楽になることと、お金の管理ができることは、別なんですよね。
だから、財布の中身を整理するだけでなく、キャッシュレスでいくら使ったかも確認する必要があります。
最初は「お得だから」と使い始めた僕ですが、ポイントが付いても、買いすぎれば出費は増えます。
便利さを活かしながら、使いすぎには気をつけたいところです。
見分ける工夫と、見分ける手間を減らす工夫
視覚障害者のお金の見分け方には、硬貨の特徴を触って確認したり、お札の大きさや識別マークを使ったりする方法があります。
そのうえで僕は、毎回見分ける手間を減らすことも意識しています。
僕がやっている工夫
- お札の向きと順番を揃え、基本的に千円札だけを入れる
- お釣りの金額は、店員さんに聞く
- 小銭はポケットに入れ、帰宅後に貯金箱へ移す
- 財布に入れるカード類を絞る
- 使える場面では、キャッシュレスで支払う
この組み合わせが、僕には合っています。
誰かと同じ方法でなくても、自分が把握しやすく、使いやすければいいと思います。
見えにくくても、工夫や便利なものを取り入れながら、買い物を楽しんでいきたいですね。
使いすぎには、気をつけながら(笑)。
お金の仕様についての参考資料


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